武者行例[イメージ]
2025年の春季例大祭は、5月17日(土)・18日(日)に開催されます。
また、日光東照宮の50年に一度しか行われない「式年大祭」は、徳川家康公の御霊を祀る特別な祭典であり、極めて貴重な儀式です。
この大祭は、家康公の没後50年ごとの節目に行われ、社殿の修復や保存とともに日本の平和と安泰を祈願する重要な意味を持ちます。
春と秋に分かれ、武者行列や流鏑馬、地域の伝統芸能など多彩な催しが行われ、国内外から多くの参拝者が訪れる壮大なイベントです。
直近では2015年に「四百年式年大祭」として盛大に執り行われました。
Contents
日光東照宮 50年に一度の「式年大祭」歴史と意義
式年大祭は、徳川家康公が亡くなってから一定の年数が経過した節目に行われる特別な祭典です。
2015年の「四百年式年大祭」は、家康公の没後400年を記念して開催されました。
この祭りは、家康公が戦乱の世を鎮めて平和をもたらしたことをたたえる東照宮の最重要行事とされています。
家康公は「八州の鎮守」(関東地方の守護神)として、日本全土の平和の守り神という役割を持っています。
そのため、式年大祭は単なる記念行事ではなく、日本の平和と安泰を祈願する重要な意味を持っています。
日光東照宮 50年に一度の「式年大祭」行事内容
式年大祭は春と秋の二期に分けて行われます。
春季例大祭(5月17日~19日)
- 5月17日
四百年式年大祭の中心となる祭典。徳川宗家18代当主や徳川御一門の当主、関係者約300人が参列し、天皇陛下より御下賜の幣帛料の奉献や宮司による祝詞奏上などが厳粛に執り行われます。
その後、疾走する馬上から的を射抜く「流鏑馬(やぶさめ)」神事などが行われます。 - 5月18日
「百物揃千人武者行列(ひゃくものぞろいせんにんむしゃぎょうれつ)」が行われます。
この行列は、家康公の神霊を駿府久能山から日光に改葬した際の行列を再現したもので、神輿を中心に鎧武者など53種類、約800人が参加する豪華絢爛な時代絵巻です。
2015年の式年大祭では特別に新調された装束で行われました。 - 5月19日
「奉祝大祭」として、日光市内の東西11町の伝統ある家体が献備され、各町の華やかなお囃子が奉納されます。
秋季大祭(10月16日~18日)
- 10月16日
「流鏑馬神事」が行われます。 - 10月17日
春と同様に「百物揃千人武者行列」と「奉祝大祭」が執り行われます。 - 10月18日
「奉祝大祭」が続きます。
日光東照宮 50年に一度の「式年大祭」特別行事
通常の例大祭に加えて、式年大祭の際には特別な催しも多数開催されます。
- 国際空手道連盟極真会館奉納演武
式年大祭に合わせて開催される特別演武 - 芳賀町稲毛田八雲神社太々御神楽
栃木県芳賀町の指定無形民俗文化財 - 裏千家献茶式
- 東照宮武道奉納大会(剣道/柔道/弓道)
- J-POPコンサートや市川海老蔵 寿 公演などの文化イベント
- 日光社参ウオーク
- 下野手筒花
火の奉納 - 日光音楽祭
日光東照宮 次回の「式年大祭」2065年
50年に一度の開催であることから、次回の式年大祭は2065年頃に行われると予想されます。これは徳川家康公の450年祭に当たります。
百物揃千人武者行列(イメージ)
毎年の「例大祭」と50年に一度の「式年大祭」との違い
日光東照宮では毎年、春季例大祭(5月17日・18日)と秋季大祭(10月16日~18日)が開催されます。
その中でも「百物揃千人武者行列」が行われますが、式年大祭の際には特に盛大かつ厳かに執り行われ、様々な特別行事が追加されますまた、徳川宗家の当主をはじめとする関係者が多数参列し、特別な儀式も行われます。
日光東照宮の式年大祭は、日本の伝統的な祭事の中でも特に歴史的・文化的価値が高く、徳川家と日本の平和を象徴する重要な行事として継承されています。50年に一度という長い周期で行われるため、一生に一度見られるかどうかという貴重な機会となっています。
以下の表にて、両者の主な違いを比較してみました。
項目 | 春季例大祭(毎年) | 式年大祭(50年に一度) |
---|---|---|
開催時期 | 春季例大祭(5月17日・18日) 秋季大祭(10月16日~18日) |
50年に一度 直近では2015年に「四百年式年大祭」が開催 |
主な目的 | 徳川家康公の御神徳を称え、神恩感謝と国家安泰を祈願する恒例の祭典 | 家康公の没後50年ごとの節目を記念し、神威の一層の高まりと社殿の修復・保存を目的とした特別な祭典 |
主な 儀式と行事 |
5月18日:百物揃千人武者行列(神輿渡御祭)、御旅所祭(八乙女神楽、東遊の奉奏) | (神事流鏑馬、宵成祭、百物揃千人武者行列など、春季例大祭と同様の行事がより盛大に執り行われる宝物館の特別展示や記念イベントの開催 |
参加者 | 一般の参拝者、観光客、地元住民など | 徳川宗家当主、徳川御一門の当主、宮内庁関係者、招待者約300名、一般の参拝者 |
開催規模 | 毎年恒例の祭典として、多くの参拝者や観光客が訪れる | 50年に一度の大祭として、国内外から多数の参拝者が訪れ、関連行事も多数開催される |
次回 開催予定 |
2025年5月17日(土)・18日(日) | 2065年(予定) |
このように、春季例大祭は毎年行われる恒例の祭典であり、地域の伝統行事として親しまれています。一方、式年大祭は50年に一度の特別な祭典であり、徳川家康公の没後の節目を記念して、より厳粛かつ盛大に執り行われます。
なお、日程や行事の詳細は変更される可能性がありますので、最新の情報は日光東照宮の公式サイトをご確認ください。
百物揃千人武者行列(イメージ)
日光東照宮 100年に一度開催される儀式や祭事は?
節目の年に行われる特別な祭事
日光東照宮では、定期的な式年祭として50年に一度の式年大祭が開催されます。直近では2015年に「四百年式年大祭」として開催され、これは徳川家康の没後400年を記念する特別な祭典でした。
しかし、日光東照宮では、徳川家康の没後や東照宮創建からの区切りの良い年数(100年、200年、300年など)に特別な祭事が開催されていました。
これらは「100年に一度の定期的な祭事」というよりも、重要な歴史的節目を記念する特別な催事と考えられます。
ですから、「100年に一度」と定められた定期的な儀式や祭事はありません。
- 三百年祭(1913-1916年頃)
「日光東照宮三百年祭奉斎会」という団体が徳川家康没後300年記念大祭事業を支援するために1913年(大正2年)4月に設立された記録があります。渋沢栄一も顧問、後に会長として関わっていました。
大正4年(1915年)に徳川家康公の没後300年を記念して行われました。 - 三百五十年祭(1965年頃)
「日光東照宮三百五十年祭誌」という記録が残されており、昭和40年(1965年)頃に開催されたと考えられます。 - 四百年式年大祭(2015年)
2015年に行われた式年大祭は、家康公没後400年を記念する特別な祭典でした。
祭事の周期について
日光東照宮における儀式や祭事の周期は、基本以下のような構成になっていると考えられます。
【毎年の例大祭】
春季例大祭(5月17日・18日)
秋季大祭(10月16日~18日)
【50年周期の式年大祭】
50年に一度、特に盛大に執り行われる式年大祭
次回は2065年頃(家康公没後450年)と予想される
日光東照宮 50年に一度の式年大祭[まとめ]
日光東照宮の式年大祭は、家康公の没後50年ごとの節目に開催され、通常の例大祭を大幅に上回る規模と厳粛さで執り行われます。
特に「百物揃千人武者行列」や「流鏑馬神事」などの伝統儀式は、豪華な時代絵巻として訪れる人々を魅了します。
さらに、武道奉納や文化イベントも数多く開催され、その歴史的・文化的意義は深く、日本の伝統を次世代へと伝える貴重な機会です。
次回の開催は2065年頃と予想され、一生に一度の特別な体験となるでしょう。