「日光の二社一寺」とは、日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の三つの名所を指します。これらは世界遺産に登録され、国際的にも高く評価されています。それぞれが豊かな歴史と魅力的な見どころを持っています。

日光東照宮の歴史は、1616年に徳川家康が遺した遺言から始まりました。家康の遺体を祀るこの神社は、彼を「東照大権現」として崇め、江戸幕府の安定と繁栄を願って建てられました。

日光東照宮は、徳川家康公を主祭神として祀る神社です。しかし、この神社に祀られているのは家康公だけではありません。実は、徳川家康だけではなく、源頼朝や豊臣秀吉といった歴史を彩る偉人たちも祀られているのをご存じですか？

特に奥社にある「鶴と亀」の像は、単なる吉祥の象徴にとどまらず、わらべ歌「かごめかごめ」の歌詞と深い関係があるとされ、さらには徳川埋蔵金にまつわる都市伝説の鍵であるという説も存在します。

五重塔は1650年に創建されましたが、火災で消失し、数百年の歴史を経て1818年に再建されました。精巧な彫刻や独特の建築技術で知られ、特に十二支の彫刻や「心柱」の構造が注目されています。

日光東照宮の国宝「陽明門」は、一日中見ていても飽きないと称されるほどの芸術性を誇ります。通称「日暮の門」と呼ばれるこの門は、徳川家康を祀る東照宮の象徴的存在で、508体もの精密で豪華な彫刻が施されています。

狩野探幽が下絵を描いたとされるこの象は、本物を見たことなく、想像だけで作られた異例の作品です。日光東照宮の上神庫の屋根下に彫られたこの象は、左右非対称の独特なデザインが特徴で、想像力と芸術性の高さを如実に物語っています。

陽明門には「逆さ柱」と呼ばれる一本の柱があります。風水・陰陽道に基づく魔除けの役割や「満つれば欠ける」という未完成の美を重んじる思想が、その背景にあると考えられています。

日光東照宮の三大パワースポットは、陽明門前の石畳、奥宮宝塔、上新道です。唐銅鳥居の石畳から陽明門、奥社を通る「北辰の道」、東照宮と二荒山神社を結ぶ「上新道」は、スピリチュアルな体験ができる場所です。